組立説明書 7 スパーギヤの取り付け
ここが目玉の一つ、スリッパークラッチの製作です。
タイヤがロックされた時に空回りするための機構です。
ロッククローリングするマシンなら必須だと思いますが、タミヤ・ハイラックス・ハイリフトをクローリングマシンに仕立てる予定はありません(笑)
とにかく、タイヤとボディの位置を少しでも近付けることが最重要ポイントです。
あ、あと、三段変速が無事にできることも重要です。これが、タミヤのハイラックスならではの機構ですから。
スパーギヤの取り付け完了です。
でも、このスリッパークラッチが、後に取り外されることになるのです!!
組立説明書 8 モーターの取り付け
Axial SCX10 Jeep ラングラー から取り外した、Axial 27Tモーターを取り付けます。
(これも後に変更になるんです(汗))
余談ですが、Axial SCX10 Jeep ラングラーには、スーパーストックTZモーターを装着してスピード化を図りました。トルクも結構あり、満足のゆく交換になりました。
モーターの標準的な取り付けはこんな感じなんですが、ボディを低く搭載するための最大の問題がこれなんです。
タミヤ・ハイラックス・ハイリフトのギヤボックスは、三階建て(上から、モーター、変速機、ファイナルギヤという感じ)になっていて、このモーターがボディにもろに干渉します。
以前、同じハイラックスボディを搭載する改造を行った時には、座席のパーツをカットして、モーターを座席に出す形にしたのですが、それでも、満足のゆく低さにはならなかったんですね。
それで、今回は位置を変えることにしてみました。
どうしたかというと・・・
座席のクリアランス確保のためモーターを反対側に付けてみたのです。
ここからは、ちょっとした工作が続きます。
(でも、これも後には無駄になってしまうのですが(涙))
万力を使って建築金物を曲げてモーターマウント金具を作ります。
曲げた建築金物を万力で押さえて、ドリルでネジの孔をあけます。
のこぎりでモーターマウント金具の余分な部分を切ってしまいます。
これが結構大変なんですよね~(笑)
のこぎりも電動工具が欲しい今日この頃です(笑)
モーターマウント金具ができました。
電池でギヤの回転をチェックします。
画像でもスムーズに勢い良く回っているのがわかりますよね!!
モーターはこんな感じでギヤボックスに固定されています。
ギヤボックスを入れた全体はこのような形です。
3階建ての家が2.5階くらいになりました。このままギヤボックスをシャーシに取り付けても0.5分ボディを下げることができます。
でも計画では、そんなもんじゃないくらい下げちゃうんです。凄いです(・・・でも失敗するんですけどね~(笑))。
中央にある丸いのは、
シフトボールステーです。シフトチェンジするサーボとつながる部分です。
アップ画像だとわかりにくいのですが、標準の位置とは間逆のところに取り付けられてます。
シフトボールステー・シフトボールの標準的な位置
は、スリッパークラッチ側(つまりフロント側)なんですが、今回は、フロントのクリアランスを取るために、リヤ側に取り付けてしまったわけです。
これは、無改造でできちゃいます。
最初からどちら側でも取り付けができるようにシャフトが前後ともに同じ位置に溝が彫られているんです。
タミヤさんも、今後の展開なんかを考えて、汎用的に作ってくれたのかもしれませんね。
流石は天下のタミヤ様です(笑)
組立説明書 9 ギヤボックスの取り付け
組立説明書では「ギヤボックスの取り付け」になっていますが、櫻はここでは取り付けません。
ここに、ボディをかなり下げることができる秘密があるんですヨ(失敗するんですけどね)。
何も知らぬまま、ギヤボックスを付けずにフレームができてきました。
組立説明書 10 フロントサポート・リヤサポート
フロント・リヤのデフケースを取り付ける部分の製作です。
この辺のつくりも非常にタミヤらしい芸の細かさを感じます。
他社のラジコン製作では感じられない”作る楽しさ”がタミヤのラジコンにはあるんです。
ボディがリアルであるとか、組立説明書が親切だとか、そういうこと以外にもタミヤの人気が途切れない秘密はたくさんあるんです。
フロントサポート・リヤサポートができました。
組立説明書 11 フロントシャーシフレーム
シャーシのフロント側の作り込みです。
先ほど組み立てたフロントサポートや、リーフスプリング、ダンパーを取り付ける部品をシャーシに取り付けてゆく工程です。
ここで、怪しげな計画を進めます。
標準の作り方は、
ギヤボックスをシャーシのフレームに挟むように取り付けるのですが、シャーシフレームの下に取り付けてしまおうという計画です。
ギヤボックス最大の干渉となるギヤボックスを下げてしまえば、その分、ボディも低くマウントすることができるという目論見なのです。
(見事に目論見がハズレるのですが(笑))
そして、
ギヤボックスを下げてマウントするための金具が作られました(笑)
ギヤボックスを下げてマウントするための金具はこのように取り付けます(よい子はまねしないでね(笑))
何も気にすることなく、ボディが下がる喜びでいっぱいの櫻は、ご丁寧にマスキングをして
ギヤボックスを下げてマウントするための金具を塗装する準備をします(笑)
エアブラシで塗装です。
金具の塗料が乾くまで別の作業をします。
モーターを所定の場所に取り付けなかったため、スリッパークラッチが付いている
スパーギヤを保護するカバーが干渉してしまいます。
そこで、カバーをホビーソーで切ってしまいます。
”できるだけパーツを加工しないで”のルールはあるのですが、ここは仕方がありません。
カーブが入るところはリューターも使って切ります。
カット面をリューターできれいに整えます。
カット済の
スパーギヤカバーを取り付けてみました。
きれいに収まっています。
そして、今回の肝(だった(汗))がこれ。
これだけ下げればボディも存分に下げられるでしょう。ウッシッシ。
(くどいようですがこれは失敗です。皆様は真似されませんように。)
組立説明書 12 リヤシャーシフレーム
シャーシのリヤ側の作り込みです。
先ほど組み立てたリヤサポートや、リーフスプリング、ダンパーを取り付ける部品をシャーシに取り付けてゆく工程です。
「・・・って、この文章、フロントの時のものを”リヤ”に替えただけでは」と思ったアナタは鋭い!。そのとおりでございます(笑)
なんやかんやと、
リヤシャーシフレームの組み立てが完了しました。
組立説明書 13 デフギヤ
デフギヤを組み立てます。
メタルーパーツばかりで、トキメキを感じる櫻だったりします。
この重みもたまらんのです。
幸せなことに2個作れます。フロントとリヤの共通部品です。
中身に3個ギヤを詰め込んで、デフギヤができました。
何気に空いている横の孔がとても意味のある孔なのです。
ここにスクリューピンというネジを差し込むだけでデフロックにできるんです!
ギヤボックスを分解しなくてもデフロックにしたり解除したりできるんですね~。
CC-01なんかもそうですが、大抵のキットはデフロックを解除するにはギヤボックスを分解しなければなりませんが、ギヤボックスの分解って、まずギヤボックスそのものを外すのに手間がかかるし、分解したらしたで手は油でギトギトするので、結構心理的ハードルが高いですよね。
でも、タミヤ・ハイラックス・ハイリフトはスクリューピン1本でデフロックを実現してしまう優れた設計なのですヨ。
できれば、CC-01もそうして欲しかったですけれど(汗)
組立説明書 14 ドライブベベルの取り付け
ドライブベベルの取り付けです。
ベベルギヤはシャフトに取り付け済の状態になってキットに入っています。
ドライブベベルの取り付け・デフシャフトの取り付けが終わりました。
タミヤ・ハイラックス・ハイリフトは、フロントリヤともに、足回りの構造が一緒です。
簡単に4WDSにもできちゃいます!
(組立説明書に4WDSする方法も書かれています。)
組立説明書 15 デフケース
フロント・リヤのデフケースの組み立てです。
デフギヤとデフシャフトを組み込んだところ。
できれば、デフケースもメタルパーツにして欲しかったなぁ。
デフケースが完成しました。
2個ともまったく同じです。
組立説明書 16 アップライトの取り付け
駆動系の製作が終わりました。
ステアリング系の製作に入ります。
ここも、フロント、リヤ共通の組み立てになります。
アップライト(ナックル)の左右を区別するための記号が打たれています。この辺もタミヤらしい配慮ですね。
ランナーには書かれていても、切り取ってしまったらパット見にはわからなくなってしまいますので、この配慮は嬉しいです。
デフロックの方法
先ほどちょこっと書いたデフロックの方法です。
デフロックするためのパーツはこれだけです。
フロント・リヤの両方でこれだけ。
デフケースの外側から、スクリューピンを差して、ゴム製のカバーを付けるだけです。
”だけ”ばっかりの親切設計です(笑)
今回はデフロックにしないで、デフギヤ有効のまま製作を進めます。
タミヤ・ハイラックス・ハイリフトでロッククローリングはしませんから・・・(たぶん(笑))
樹脂ボディでロッククローリングをして、もし転げてしまったら・・・って考えるとやっぱりできないですよね~
でも、最後の最後には、やってしまうかもしれません(汗)
組立説明書 17 リーフスプリング
リーフスプリングの組み立てです。
これは、タミヤ・ハイラックス・ハイリフトの特徴的なパーツでもあります。
コイルスプリングも捨て固いですが、ハイラックスのようなスケール系のマシンには、やっぱりリーフスプリングしかありません。
ただ、クローラーとして走行させるには何がしかの対策が必要です。
いや、櫻は何もやりませんヨ(笑)
今回のタミヤ・ハイラックスはスケール重視ですから。
そもそも、命題となっているボディ下げなんて、ロッククローリングマシンから見たら、真っ向から対立するような改造ですしね(笑)
これもまたカッコイイですね~。
リーフスプリングの完成です。
今回は、標準の固さのセッティングにしてみました。
でも、標準を超える固さのような気も・・・
まぁ、取り付けてみないと何とも言えませんので、そのまま進めます。
組立説明書 18 フロントデフケース
フロントデフケースにリーフスプリングを取り付けます。
以前に製作したSAWBACKもリーフスプリング仕様で、それなりに格好も良かったのですが、ハイラックスの方が風格という点では軍配が上がるかもしれません。
走行性能はどうかな~(汗)
組立説明書 19 フロントデフケースの取り付け
リーフスプリングが取り付けられたフロントデフケースをいよいよシャーシに搭載します。
リーフスプリングは3mmロックナットで取り付けます。
ギヤボックス側はやや取り付けにくいです。
ギヤボックスを下げているというのが大きいのですが(笑)
さぁ、ここで発覚したんです。
なんと、ギヤボックスがプロペラジョイントに干渉して回りません(涙)
もちろんギヤボックスを下げたのが原因です。(涙)
ギヤボックスは標準の位置に戻すしかありません(涙)
さて、そうなるとどうやってボディを下げましょうかね~。
俄然闘志が沸いてきました(笑)
リヤデフケースも取り付けてしまいましたが、リヤ側は無改造ですので問題なしです。
組立説明書 22 ダンパー
ダンパーの組み立てです。
アルミ製でとっても綺麗!
ダンパーグリスを塗るのですが、これが結構凄かったです。
何が凄かったかって、指に付いたら石鹸はもちろん、食器用中性洗剤でも落ちません。
でも株式会社エーゼットというマニア間では有名なオイル会社から販売されている「洗いま専科・ハンドクリーナー」で洗ったらあっという間に落ちてしまいました。
その洗浄力には舌を巻くばかりですが、さらに手に優しいと書かれていて、確かにそんな感じがしました。
畏るべし「洗いま専科」(笑)
あ、なぜ持っていたかと言うと、これまたこの会社で有名な「シリコーンスプレーDRY」というベタベタしないオイルスプレーを通信販売で買った時にサンプルで付いてきたものがあったんです。
「洗いま専科」、本気で購入を検討しています(笑)
ちなみに、「シリコーンスプレーDRY」は樹脂を侵さない上にベタベタしないので、ラジコンの水中散歩(笑)が終わったあとにシャーシにシュシュッと吹き付けておくとサビ防止になります。すぐにサラッとするので一度使うとクセになっちゃいます。
※櫻は「株式会社エーゼット」の回し者でも関係者でもありません(笑)あ、使用者ということではちょこっと関係者ではありますが(汗)
閑話休題。
ダンパーが組み上がりました。
いやはやこの美しさは何に例えたら良いものか。
ちょっと、今回櫻が想定しているハイラックスには似合わないのですが、まぁ、とにかく美しいですね!
組立説明書 24 ダンパーの取り付け
ダンパーをシャーシに取り付けます。
ダンパーカラーにグリスを付けてダンパーに差し込みます。
ダンパーカラーが付いた美しいダンパー。
ダンパーカラーがシャーシ側になるように取り付けます。
フロント・リヤともに
ダンパーの取り付けが完了しました。
でも・・・
ダンパーを付けてもフロントデフケースが動かない(涙)
でも、大丈夫、次のページで挽回しますっ!